未経験フリーランスから正社員Webエンジニアになって思ったこと

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目次

2018 年の 3 月あたりから本格的にプログラミングを学び始め、2019 年 4 月からフリーの Web エンジニア(白色の個人事業主)として働き、エンジニア 2 年目を迎えようとしていたのですが、このたび企業に就職しました。

とは言ってももう 3 ヶ月も前のことになりますが

新しい環境にも慣れてきたので、会社員として働く今の状態と比較したフリーランス時の所感や転職活動に関するアレコレをまとめてみます。

  • フリーランスと正社員の給料や環境の違い
  • フリーランスと正社員のメリット/デメリットについて
  • 個人事業主から会社員になってみて起こった変化
  • 就職先の賢い/楽な見つけ方
  • エンジニアとして働く/就職するのに必要な技術力

主に上記 5 点をまとめています。

個人事業主と会社員の給料/環境の違い

下世話極まりないしこういう話は本来はすべきでないと思うのですが、たぶん情報として価値があるのではないかなぁと断腸の思いで公開します。

年収や給与面の違い

フリー 👉 200 万ちょい/年
会社員 👉 400 万ちょい/年

個人で働いていた 1 年目の年収は 200 万円ちょいくらい。税金で 20%近く引かれるので手取りで月 10 万ちょいくらい?

とはいえ、良くも悪くも働いたら働いた分のお金が手元に来るので 40 万近く稼ぐ月もあれば雀の涙の月も……といった具合です。管理ができない人だと飢え死にますね。そんで僕は管理できない側の人間なのでスプレッドシートと封筒を駆使して何とかやりくりしてました。

また、生活するには月 10 万ちょいでも十分なのですが、そういうタイプでなくて「ガンガン稼いでガンガン使おうぜ!」タイプの人はガンガン営業しないとです。僕にはこれが出来なかった。

フリーランスエンジニアの新規案件/顧客獲得のための営業の王道ルートとしては、

  • イケてないサイトに直接サイト改善の打診しまくる
  • クラウドソーシングで応募しまくる
  • クライアントさんの横の繋がりを紹介してもらっていく
  • サイト運営をし、逆に仕事をお願いされる
  • 商売仲間などを作り、回してもらう

ここら辺が挙げられます。基本数打ちゃ、ですね……。僕の場合、顧客ゼロの時はクラウドソーシングサイトから仕事を通して関係を作っていったり、運営しているブログからお仕事をいただくことがありました。

また、上で列挙したものはリモートでのやり取りを前提としていますが、知人は直接近所の会社へ足を運んで営業したりなどもしたみたいです。

一方で、会社員の場合、出社すれば仕事があったりなかったりします。あればそれに集中し、ない時は勉強するなり出来るので、「営業しなくちゃ飯が食えない」といったことを頭の片隅に置いておく事がなくなりました。

労働時間の違い

フリー 👉 40〜50 時間/月
会社員 👉 160〜170 時間/月

労働日数というか労働時間的には慣らして 40〜50 時間/月くらい。全然働きませんね、この人。

というか、働く体力も時間も取れることには取れるのですが営業が苦手で、目の前のお金稼ぐために時間を費やすのだったら勉強に時間を費やしてできることを増やしたり、できることの作業スピードを上げた方が長期的に見たときにお得かなと勉強ばかり。

例えば納品で 5 万円の案件があったとして、これの作業時間次第では時給 1 万円になる人もいれば、日給 1 万円切る人もいるわけです

というわけで個人の時は労働時間こそ少ないものの、個人開発や勉強をしており、それが基本的には 6〜8 時間/日 × ほぼ毎日なので労働時間と合わせれば月 300 時間弱くらいはアレコレしていたかもしれません。

就職したら実働時間は当然増えます(僕の場合 4 倍になっていますね、ビックリ!)が、内定を貰った各企業の年収スパンとしては僕のヨワヨワ技術力でも 200〜500 万弱。それで副業 OK だったり服装自由だったりリモートなところもあったので本当にエンジニア様々です。

僕は恐れ多くて応募すらしませんでしたが、年収 1000 万近くの求人もありました

労働環境の違い

フリー 👉 好きな時間から好きなだけ好きなところで
会社員 👉 決まった時間から決まった時間まで会社で

言うまでもないですがフリーの時は基本的に好きな時間に動き始めて、好きな時間に帰ってました。ある程度の自制が効く人でなければ死にます。たまにクライアントさんと打ち合わせが入ったりするものの、Web 上で完結するやり取りの方が多かったので、そこはすごく楽だし、この労働環境の良さが転職活動で最重要視する点にもなりました。

一度経験すると誰しもそうなりそう

また、働く場所に関してですが、僕の場合は家だと集中して作業ができないので毎日最寄りのカフェ数軒にローテーションで通っていたのですが、おそらくすべてのカフェの大体の店員さんに顔覚えられてしまっています。「いつもありがとうございます」とか言われるとコーヒー 1 杯で長居してすみませんって気持ちに……。でも事務所借りるよりはよっぽど安上がりなんですよね。

一方で会社勤めとなるとリモートでない限りは働く場所は会社になるのですが、これは面接を通して会社に足を運ぶことになるかと思うのでその時に雰囲気を掴めればいいかと思います。「狭い空間じゃ無理!」とか「隣と距離ないと無理!」とか「頻繁に話しかけられて邪魔されるとああああああああってなる!」とかこだわりがある人は面接時によく見とくといいかもしれません。

そもそもなぜフリーランスから転職に至ったか

まず最初に断っておくと、フリーランスに嫌気がさしたというわけではありません。フリーランスは最高だと思います

ただ、僕には大学費用の借金があり、かと言って営業をガンガンして労働時間ならび収入を増やそうという気概もなければ、組織立って仕事を振り分けたりだとかまとめるスキルもなければ仕事もそこまで取れるわけではなさそうというのを個人事業主期間一年を通して痛感したので、最低限借金を返すまで会社員として働こうと決意した次第です。

一番の理由は上記ですが、細々したところでは、

  • 実家を出たいけど個人だと社会的信用薄くて家借りるの苦労しそう、というか苦労した
  • キャリアに就職経験がないことのやばめ感
  • チーム開発してみたい
  • コーディング規約等、表に出づらいけど業界的には常識みたいなあれこれを早めに抑えときたい
  • 友達が勉強(研修)してお金を貰ってて羨ましかった

などがあります。

特に最後のものに関してはすごく羨ましかった、ほんとに。僕は毎月勉強代にお金をかけていて、当然それに対して給料なんか出ません(経費で落としたり工夫の余地は勿論ありますが)。

それどころか勉強に時間を割くと働く時間が減ってマイナスですらあります。いや楽しいからいいんですけども。ともあれ経済的に見れば、勉強という行為は個人事業主にとって短期的にはマイナス行動であることには変わりないのです。

その一方で、友達は去年暮れ辺りから未経験で SE として働き始めたのですが、研修という名目で勉強しながらお金が貰える始末。

……なんなんだこの差は、と。もう絶句ですよ。

それだったら勉強するバイタリティに満ちてる今は会社にお勤めして会社のお金で勉強させてもらった方がお得だなぁと。

就職前と就職後の生活の変化

  • 給料日が楽しみになった 🙆‍♀️
  • 電車に乗るようになった 🙅‍♀️
  • 読書する時間が増えた 🙆‍♀️
  • 気分が冴えない日でも働かないといけない 🙅‍♀️
  • 規則正しい生活になった 🙆‍♀️
  • 家を借りることができた 🙆‍♀️
  • 税金周りの面倒から解放 🙆‍♀️

思いついた順なので上から順に大きい変化と思ってもらって差し支えないかと思います。

給料が 99%振り込まれることの凄さ

1 番大きなことは給料に関してです。僕の性格面の問題もあるかと思いますが、フリーの時は給料日が近くなると「振り込まれなかったらどうしよう」という想いを毎月抱えていました。それは何度もお仕事をさせてもらっているクライアントさんでもそうだったのです。支払い元が超大手企業の Google である Google アドセンスに関しても振込日が確定ではありませんし、普段より振込が遅れている月などには「何か問題があって今月分は振り込まれないのでは!?」とビクビクしてしまいます。

一方、会社員の場合は給料日に決まった額が超高確率で振り込まれます。会社員としてしか働いていない方はこれを当然のものとしていますが、個人を経験した身からすると全然当たり前のことなんかじゃなくて、感動すら覚えました。僕は物欲もそこまでないので何か買いたいものを我慢しているなどではないのですが、手元にほぼ確実にお金が来るという安心感は半端ないです。それに伴って最近ようやく、給料日が楽しみになりました。

電車に乗るストレスは尋常じゃない

これは高校と大学で痛いほど痛感していたので同じ過ちはしないために、基本的に

  • 出勤時間が遅い(電車が比較的空いている時間に通勤できる)
  • 通勤時間が短い(乗車時間をなるべく少なくする)

のどちらかであることを転職活動時に意識していました。

結果的に出勤時間が遅い会社に勤めることになり、夜は 22 時に床につき、朝 5 時に目覚め、1、2 時間ほどゲームしたりネットをさまよったりした後、朝食を取り犬の散歩に行くという起きてから 4 時間近くのフリータイムがある生活を満喫できています。緩めながらも時間的制約がある分フリーの時よりも規則正しく過ごせてる気が……。

また、数年ぶりに電車に乗ることになった(基本車か自転車が移動手段だった)ので、通勤電車に耐えられるかは不安でしたが、苦痛ではあるものの慣れればギリ受け入れられる程度の苦痛でした。

というのも、電車の通勤時間は読書にうってつけで、割と充実した時間を過ごせています。また、無料の漫画アプリで毎日 1 話ずつ漫画も読めるのでそれもルーティンになっていて、地味に毎日の楽しみです。

気分が冴えない日でも働かないといけないのはしんどい

フリーの特権ですが、休みは完全に裁量が効きます。とはいえ休んだところでゲームしてたら終わってしまうので基本毎日外に出てはいたのですが……。それでもごく稀に「今日は働きたくない勉強したくない!」となる日もあったので、そういう日に自由に休みにできるのは良かったなぁと。会社員と違って選択できる自由があり、休もうと思えばいつでも休めるという余裕のある状態が良いんですよね。

転職活動まとめ

応募したのが 10 社くらい。実際に面接をしたのが 4 社でその 4 社ともから内定いただきました。ありがたや。

就職活動したことない身からすると、大学時代に見た友人のようにスーツをバシッと決めてスケジュールに追われながら聞かれる質問を予想しつつ、御社になぜ自分が必要かとかを考えないといけないのかなぁとスーパーミラクルマイナスイメージがあったのですが、面接先はどこも「気軽」を推奨してくれましたし、文字通りに受け取って普通に私服で面接に行ってました。さすがに新宿の高層ビルのところにはスーツで向かいましたが面接自体はすごくラフでしたし、今どき堅苦しい面接なんて都市伝説なんでしょうか。

就職先の見つけ方

最初、特定の転職サイトに登録して企業を探す、といったことをやっていたのですが、条件が多い(リモート OK とか副業 OK とか)場合は Google の窓に条件叩いた方が希望に沿う会社やそういった求人情報を持っているサイトを見つけやすいです。

また、大抵の場合、求人情報ページには会社のホームページがありますし、会社のホームページには求人ページも置いてあります。そこから直接応募した方が与える印象はいいかもしれません。

ちなみに僕の場合は使いやすさで doda と en 転職を使っていましたが、実際に面接まで行ったのは doda 経由で繋がった会社だけでした。

面接内容について

結構いろいろなところで訊かれたのが

  • 将来どうなりたいか
  • なぜその会社に興味を持ったか(応募したのか)

です。面接形式はラフですが、内容はよくある就活のそれと似ていますね。

僕の場合はほんとに面接練習とか何もしてなくて、しかもこれが人生初就活なわけで。更に最初の面接が件の新宿高層ビル数十階みたいなとこだったので「うへ~」って感じでした。

なので、本当にバカ正直に答えました。具体的には将来に関しては「物作りが好きなので自由に自分が作りたいものを作れるようになりたい」とかで、なぜその会社に応募したかについては「個人で働いていた経験を踏まえ、重視してるのが働きやすさで云々」みたいな感じです。

ポートフォリオと Github だけ携えればいいかみたいなノリでタカくくってると僕みたいに痛い目見るかもしれません。また、若い人材(20 代?)は技術力よりもやる気とか勉強姿勢とかを重視されるかも。要は人物重視といいますか

そういう人格面を見られるかが不安なかたはその会社がどういう雰囲気でどういうことを社員に求めているかといった社風は求人情報ページに出がちだと思うので、そういうところから自分に合ってそうな会社を探しましょう。

個人的にいろはにぽぺとさんの求人情報とかすごく好きです。

SES について

黒い噂がつきまとう SES。やってることは TSUTAYA です。自社のエンジニアを各クライアントさんへ貸す、といった具合。

エンジニアとして働くだけでなく IT 事務みたいなことをする勤務先もあるようで未経験からエンジニア、みたいなうたい文句の求人だとまず間違いなくこれかと思います。

ちなみに未経験の定義は業務歴 2 年未満というのが一般的?なんだそう。

派遣先に勤めつつ、会社の出すカリキュラムなどをこなして徐々に派遣先(業務)のレベルを上げてステップアップしていくみたいな具合かと。ここだけ聞くとすごくよさそうですが、職場ガチャ的な要素が入ってきます。僕の職場にも SES での勤務経験がある先輩がいますが、SES のことを語る時苦虫を噛み潰したようになるので、適性や運がありますね。

個人的に思うこと = 事業内容や業界を見よう

怪しいところに入らないためにも事業内容はよく見てから応募した方が良いと思います。また、給与にこだわりがある場合は業界についてもよく考えた方がいいかと思います。

エンジニアファーストな会社であれば業界は関係ないかと思いますが、大抵の会社であれば払える給料には限界があります。エンジニアファーストな会社であれば「この技術に明るくてこれが出来る人なら今の倍の年俸出すからうちに来てくれ!」といった給与レンジを度外視しているかのようなヘッドハンティングも可能かと思いますが、大抵の会社ではそんなことは起こりません。「事業規模がこれくらいでこれを維持するためにこのチームにはいくらまで払える」と言った具合に各職種の給与をあらかじめ決めているかと思うので、同じレベル感の人で同じレベルの業務をしてても会社やその会社の業界によっては給料に差が生じると言いますか。

個人事業主であれば仕事量・スキル・営業力によって稼げる額が決まってくるかと思いますが、会社員の場合は会社の事業規模が給与を決める大きな要素になってくるということですね。

未経験から就職するのにどれくらいの技術力が必要なのか

僕も一応未経験(業務歴 2 年未満)での就職だったので僕の出来ることや実績を一応挙げておくと、

  • Rails で CRUD/会員登録機能実装経験あり
  • WordPress テーマ作成経験あり
  • WordPress での e コマース作成経験あり
  • データベースちょっとだけいじれる
  • Photoshop ちょっとだけいじれる
  • 簡単な LP なら 1 日で作れる

こんな感じです。言語としては、HTML/CSS/JavaScript/Ruby/PHP ですね。個人で働いていたときはもっぱら WordPress でのサイト制作が多く、Rails は一応使えるのですが業務で使ったことはない感じでした。

また、就職して 3 ヶ月経ちますがやっていることは LP 制作や WordPress でのサイト制作、現行システムの改修などなどです。

どのくらいの技術力があればというとその会社の仕事内容によりけりだと思うのですが、とりあえず何か形となるものを自分で作ってみて Github pages などでもいいので公開状態にしてポートフォリオとして携えるのが無難そうです。

制作会社でフロントエンドとして働きたいのであれば HTML、CSS、JS あたりをしっかり抑えておけば面接してもらえそうな気がします。

今は JS アツいですしね

最後に。自分の適性にあった働き方を選択しよう

ネットの一部の界隈では、フリーランスという働き方を安易に推奨している意見が散見されます。確かに個人で働くと良いこと悪いことは本当に沢山ありますし、その分沢山のことに気づけますし、刺激的という表現がピッタリな働き方です。ただし、その刺激が合う合わないは当然あります。

また、先に書きました「入金日が近くなるときちんと振り込まれるかが心配になる」のと同様に、「いつかこの状態・仕事・生活が破綻するんじゃないか」という想いがふと頭を過ぎることがあり、この不安ってどこまで稼いだとしても拭えないものな気がします(取り扱う額が大きくなればなるほどその分リスクも取る事になるので)。

それでもなお個人で働くことに強い想いを抱く人はさっさと個人で働き始めた方がいいと思います。大きく失敗したって自己破産って手もありますし、生活保護もあるし、挑戦したい人にとって日本ほど良い国ないのではないでしょうか。逆に会社へ行くことにそこまでの抵抗がない人は断然会社員の方がいいかと。

会社員でも僕のように限りなくフリーの時と変わらない生活を過ごせる会社も多くあるはずですし、そういう会社に出会えるまで何度か転職してみるのもいいかもしれません。

フリーランスと会社員。

どちらを選択するにせよ、僕たちは技術職者であり、技術が腐らない限りは新しい仕事、新しい職場は見つかるはずです。そしてこの技術が腐る時と言うのは、他の職業のそれに比べればいくぶんか遅いはずでしょうから、安心して好きな方を選んでいけばいいのではという感じがします。合わないなと思ったらフリーから会社員へ、あるいは会社員からフリーへ勤務形態を変えればいいですし、契約社員とフリーで二足のわらじという手だってあります。

老婆心ながら一部の過激な言論に視野を狭められるのは良くなさそうだなぁと思った次第です。

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