【2020年9月】今月読んで良かった本の紹介
4分目次
図解 人材マネジメント 入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100 のツボ(坪谷 邦生)
どういう風の吹き回しかエンジニアの採用面接をやらされるようになってしまいましたが、僕は昔からーー卑下しているわけではないどころか、自己肯定感は割と強いけど少なくともーー「他人を評価できるような人間じゃないな」とは自己評価してきました。でも面接すると他人を評価することは避けては通れないわけで……。
エンジニアの面接は GitHub(エンジニアの SNS みたいなもの)を提出してもらったり作ったもののソースを見れば、単純な技術力・スキルセット・関心を見れるのですごく合理的だからその点はまだ良かったと安心しつつ、とは言え、企業の文化に馴染みそうかとかその判断基準はどこに置けばいいかとかこちらから伝えるべきことに不備はないかとかとか悩ましい点は尽きません。また、僕は今の職場をすごく気に入っているのですが、割と定着率が低く、好き嫌いが極端に別れそうな職場でもあるので、そこも含めて上手いこと渡っていける人かどうかもお互いのためにも考慮しなければなりません。
そんな折にたまたま目に付いたのが本書でした。
感想としては、全体的にスケールが大きすぎて、経営者とかマネージャーとかそっち向け感が否めな……。もっとこう、「面接する時は ○○ しよう 🙋」「相手の ○○ を見よう 👀」「○○ な人には注意 🙅♀️」みたいな小学生でもできそうな付け焼き刃を紹介してくれれば良かったんですけどね……。それはメインではなかったようで申し訳程度にしか書いてませんでした。
ただ、普通に読みものとして面白く、高校の日本史では学べないような日本の労働環境・採用基準の歴史だったり、企業の健全な在り方が示されていたり。あと、データだけでなく、主張関係にもエビデンスや典拠も記されていて、なんかスッキリしますよね。
主語が企業の章もあれば、ヒトの章もあるので、前から読んでいくのではなく、自分に必要そうな情報が書かれていそうな章をかいつまんで読んでいけば小一時間で読み終わるかと。その割に、また、ターゲットが広いながらも得られるものもは多そうです。ガチ勢でなく読書感覚の人にはおすすめです